
「おなじ時間内に、似たような内容で働いてるのに、あの人の方が終わるのが早い、作業量が多い、なんでだ?」
「とくに、動きが早いとか、スピードが早いとかではない、なんでだろう?」
そんな問いに答えてくれるのが、この『イシューからはじめよ』です。
ぼくも小売店の店長をしてたころ、成績のよい同僚に同じように感じてたことがありました。
「要領がいいから。」という言葉で片付けられるものではなく、「イシューから考える」というの自然とおこなってたのかもと、本を読みながら思いました。
イシューってなんだ?という興味とともに、自分のアウトプットの向上につながればと手に取りました。
- 徹夜で頑張ったこと、一生懸命やったことでおっけーになってしまっている(時間ベースになっている)
- そもそもこれなんで始めたんだっけ?ということがよくある
- 価値のある質の高いアウトプットを出したい
- 努力の方向を間違えたくない
- 表層的な知識でなく、深く理解できるようになりたい
目次
「イシューからはじめよ」の内容
イシューって何?
この本には、イシューとは,
A) a matter that is dispute between two or more parties
2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
B) a vital or unsettled matter
根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」P.25
と書かれています。
これだけ読むと何のことか分からないですが、
・「問題を解く」より「問題を見極める」
・「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
・「知れば知るほど知恵が湧く」より「知りすぎるとバカになる」
・「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
・「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」
イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」P.21
という、ふつうならこうするという一般的な常識を捨てて、そもそも的なことからはじめようという考え方が紹介された本です。
時間ではたらく労働者ではなく、価値を生み出すひとりのビジネスマンとして頑張っていきたい。
ならば「限界まで働く」、「労働時間で勝負する」という考えだと、生産性の高めるのは難しいといったことが書かれています。
無駄にダラダラしている自分としては、ううっ!と胸に刺さりました。
全体的にノウハウ本のような構成
ぼくは勝手に難しそうな本だなととらえちゃいましたが、中身はそのようなことがなく、多くの図を用いたりして丁寧に解説されています。
大学の講義を聞いているような感覚で読めました。
一度で理解できたかというと、もちろんそんなことはなく、もっと何度も読み直さないとと思い、また、考え方に困ったときの参考書として手元に置いておきたいとも感じました。
自分の働き方を変えたいとか、見直したいとか目的意識をもって読まないと、読むのに挫折してしまうかもです。
本の内容
本の内容としては、
- イシューから考える物事の始め方
- イシューを見つけ、仮説を立て、アウトプットにつなげるやり方
みたいなことが書かれています。
読むメリット
読むメリットは2つです。
- 『犬の道』を通らない発想を得られる
- 結果として、限られた時間で価値につなげられる
です。
犬の道って?
イシュー度の低いこと、そもそもやる必要ある?なんでそれやるの?という本質的なことから外れたことに時間、労力をかけることをこの本では『犬の道』という表現をしています。
この本を読むと、本の名前のとおり、イシューからはじめる行動をすることで、同じ労力でも無駄に終わらないという考え方を得られます。
響いた部分
いきなり飛び込まない
「いきなり分析や検証活動の活動をはじめない」
って書いてある部分があります。
アウトプットするにあたって、限られた時間のなかで成果を出したいなら、いきなり取りかからないみたいなことが書かれた部分です。
「木を切る前に、錆びたオノを先に研いだ方が早く切れるんじゃない?」
って旅人が木こりに教える『木こりのジレンマ』という効率化の例え話がありますが、「いきなり飛び込まない」ってそういうことで、
なにを始めるにせよ、「ちょっと待てよ?」っていうひと呼吸考える時間をとってから、はじめるのは大事だなとおもいました。
行動して失敗するにしても、前向きな失敗ができると思います。
何度か読み直したい
以上、「イシューからはじめよ」についてでした。
イシューという最初は、聞き慣れてなかった言葉でしたが、「イシューからはじめる」という考え方を知れただけでもプラスになったなと感じています。
正直、本に書かれていることを完全に理解したわけではないですが、物事を進めていくときに、このイシューから始めるという考え方で行動していきたいと思いました。
それでは。