- 都会から地方に移住しようと考えている
- 地方でも車なしで生活できる?
もともとは東京都内で暮らしていましたが、仕事がきっかけで車社会の地方に4年ほど住んでいた経験があります。
地方での生活は特に不便なく暮らせていましたが、それは車があることが大前提でした。
車を持つというのはお金が掛かるのはもちろん、管理の手間も増え、ミニマリストでなくても車の所有は大きな決断になると思います。
自分の住んでいた地域は車がほぼ必須で、車を所有して生活をしていましたが、車を持たずに過ごしていた時期もあります。
全くおすすめしませんが、工夫次第では車社会の地域でも車を持たずに生活することは不可能ではないでしょう。
この記事では、地方移住にあたって出てくる車の所有の問題について、
この記事の内容
- 地方では車が必要になってくる理由
- 車なしで過ごしていたときの方法
をミニマリストとして、車社会なのに車を持たずに過ごすという悪あがきをしていた経験からお伝えします。
地方移住で車が必要となる理由2つ
地方都市といっても車の必要のない地域もたくさんあると思いますが、自分の住んでた場所はこの2つが理由で車が必要でした。
- 電車、バスなどの交通機関が少ない
- 街が広く色んな場所までの移動が大変
電車、バスの交通網が少ない
車が必要となる理由はこれが全てだと思います。
電車やバスなどの交通網が発達してなかったので、車で移動、通勤が当たり前でした。運行の本数も少なく、運賃も割高な印象でした。
車移動だと、朝や夕方の満員電車に乗らなくて済む反面、渋滞は避けられずです。また道が空いてる時間帯は飛ばしている車も多いです。
タクシーはほとんど走っておらず、飲み会などお酒を飲んだ後は運転代行を利用する人が多かったですね。
しかし、交通の便が悪いという以外はとくに不満もなく、むしろ楽しく過ごせていました。
好きな地域ではありましたが、残念ポイントとして人よりも車が優先って感じでした。
逆に、都内は自転車のマナーの悪さが目立つかもです。
少し先の未来かもしれませんが、自動運転のタクシーやバスが普及すれば、車がなくても地方でもかなり快適に暮らせるのでは?と個人的に思っています。
移動距離が半端ない
公共交通機関が少なくても街がコンパクトに収まって入ればよいのですが、自分の住んでた場所は街がとても広く移動がとにかく大変でした。
市役所、病院、床屋、スーパー、コンビニ、自転車屋、本屋など、生活に必要なインフラはもちろん揃っているので、生活に困ることはほぼありませんでした。
しかし、お店や役所などの施設のひとつひとつの距離がとても離れているんですよね…。
たとえば、町の中心部からちょっとでも外れるとコンビニとコンビニの距離がkm単位で離れていたり。
おしゃれなカフェや美味しいラーメン屋さんが多かったのですが、車がないと気軽に行くことができない…。笑
車なしで過ごす現実的な方法
地方で車を持たずに済ませる方法は中古でよいのでクロスバイクを手に入れることです。
結局、車以外の移動手段を手に入れることになり、移動距離の限界はあるのですが、この方法が一番現実的だと思います。もしくは今なら電動アシスト付き自転車とかも種類が増えてますね。
自転車移動のメリットは、
- お金がかからない
- 地方だと駐輪場に困らない
ことです。
最近だと自転車にも傷害保険があったり、駐輪場代がかかることはありますが、自動車に比べたら安く済ませることができます。
クロスバイクに乗って感動した
地方に移住するまでクロスバイクに乗ったことがなかったのですが、初めて乗った時は、
- 本体が軽い
- 少しの力でスピードがでる
ことに感動しました。
ママチャリのような普通の自転車で移動するのと違い、行動範囲がかなり広がると思います。
サイズ選びに注意
ちょっと余談ですが、自分が乗っていたのはジャイアントのエスケイプR3というクロスバイクでした。
クロスバイクの定番のようで乗ってる人を多く見かけますが、
- 小柄な日本人にも選びやすいサイズ展開
- スポーツバイクの専門メーカーでサポートもある
- 他メーカーより比較的安い
ことが選んだ理由です。
クロスバイクは自分に合わないサイズだと、運転しづらくて危なかったり、無駄に疲れちゃったりすると思うので可能だったら自転車屋さんに相談しながら買うといいと思います。
参考サイト:ESCAPEシリーズのサイズについて
ヨーロッパやアメリカブランドのクロスバイクはカッコいいけど、値段が高く、サイズも大きかったので自分には合いませんでした。
自転車移動で困っていたこと
クロスバイクを手に入れるだけで、車なしでも生活の幅がかなり広がってくるのですが、困ることも多くあります。
- 重たい買い物はできない
- 盗難の対策が必要
- 整備されていない歩道も多い
- 夜は真っ暗
- 雨の日は出かけられない
- 体力的に限界がある
など十分過ぎるデメリットがあります。
自転車移動は基本的に天気の影響をもろに受けることになります。
雨の日に行動が制限されてしまうことや、高い建物が少なく、すこし外れると田んぼや畑が多い地域だったので、真夏や真冬は直射日光や強い北風との戦いでした。
春や秋は自転車をこいでると自然の景色がこころを和ませてくれました。笑
また、子育て中の人は幼稚園や保育園の自転車での送り迎えはむずかしいと思います。
- 幼稚園、保育園まで遠い
- 雨の日はもっと大変
- 車の交通マナーが悪い
という理由でやめておいた方がいいと思います。
地方移住で車を持たずに済ます苦肉の策
車社会の地域に移住するならおとなしく車は所有した方がよいですが、自転車を所有するのと合わせ技で、車なしで過ごす方法があるとすれば、
- 完全在宅ワークになる
- もしくは職場の近くに住む
- 街の中心部やショッピングモールの近くに住む
というのが苦肉の策としてあげられます。
在宅ワークなら車を使う理由がひとつ減る
地方で車を使う理由として、通勤で使わざるを得ないことを理由にあげましたが、リモートワークで完結する仕事なら車を持つ必要性がすこし下がります。
もしくは自転車で行ける範囲で職場の近くに住むとかです。
町の中心部や大型のショッピングモールの近くに住む
地方だと都会のように駅の近くに住んだからといって、メリットにならない場合があります。
理由としては、
- 車通勤が多いので、駅近だから通勤時間が減るわけではない
- 駅周辺に何もない場合も多く、買い物などの利便性が高くない
ことがあげられます。
なので、駅近くに住むよりは、買い物に便利な地域を探して住むというのが車を持たずにすむ方法のひとつになります。
ショッピングモール近くに住むというのもひとつの手です。
イオンモールをはじめとする大型ショッピングモールが地方にはだいたいあり、買い物以外にも映画館や家電、美容院、病院などがまとまっているので、至れり尽くせりです。
大型ショッピングモールはよく利用していました!
デメリットは選択肢がショッピングモールしかなく、不便はないけどすぐ飽きるということです。あと、知り合いによく会います。笑
やっぱり車が必要と感じたら…
自分の住んでたエリアは駅からそこそこ離れてはいたものの、学生が多く住むエリアだったので、ファミレスやコンビニ、スーパー・ドラッグストア、安い大衆食堂などが集まっている場所でした。
なので、しばらくは自転車だけで生活することができましたが、やはり移動に限界を感じ、親から車を借りて過ごしていました。
当たり前ですが、車があると素早く移動ができるので生活の質がめちゃくちゃあがります。
ああー、車ってこんなに便利なんだ!!
と身を持って感じました。笑
デメリットは、少しの距離でも車に乗るという習慣が身につき、歩かなくなります。笑
カーシェアで試してみる
かつての自分に、
「車なしはあきらめて、さっさと車を手に入れたほうが早いよ!」
と言いたいですが、車持つにはちょっと微妙っていう地域の方もいるでしょう。
カーシェアで一度試すのもありだと思います。
最近は地方でも、気軽に利用できるくらい対応エリアが広まってきてるように感じます。
家賃で浮いた費用を車にまわせる
都会から地方に移るとまず感じるのが家賃の安さです。
地方だと都会と同じ家賃でも、
- 部屋が広い
- もしくは部屋数が増える
- 駐車場込みの物件も多い
というのがあります。
月の固定費の大きな部分を占める家賃が下がるメリットはとても大きいです。
もし都会から地方に移住を考えているなら、家賃で浮いた費用を車にまわすという考え方をしてもよいかなと思います。
もちろん車は持っているだけで、税金や保険料、定期的なメンテナンス費がかかったりするので、そう単純にはいきませんが。
車が余っている人が意外といる
車を手に入れようと考えた時に、まわりの知り合いに相談してみるのも一つの方法です。
車社会の地域だと、『余ってて使わない車がある』という人が意外といるので、ダメ元で聞いてみるといいと思います。
その人が持ってなくても、知り合いの知り合いが車が余ってて、安く譲ってくれるなんてこともあります。
とはいっても、移住先にそもそも知り合いがいないというのがあるかもしれませんが…。
お金を選ぶか時間や便利を選ぶか
車社会だからといって必ず車を持つ必要はないと思います。
また車の必要性は、その人のライフスタイルや移住先によっても変わってくると思います。
車を所有するデメリットはとにかく出費が多いことです。
ガソリン代以外にも、
- 税金
- 保険料
- 定期メンテナンス代
- カー用品代
と所有してるだけで付随してくる物や手間やお金がかかってきます。
しかし、車社会の地方においては車を持っていないことで、得られる金銭的なメリットより失う時間や機会の方が多くなるかもしれません。
クロスバイクや苦肉の策の提案はしましたが、維持費の安い軽自動車でも所有してるほうが圧倒的に便利になると思います。
移住先での車の所有の判断に迷う時は、可能であれば友人に車を一時的に借りて過ごしてみたり、最近はカーシェア、カーリースのサービスも充実してきたので検討してみるのもよいですね。