
この本を読んで一番響いたのは、「褒め方」について書かれていた部分でした。
自分の子供だったり、部下だったりを「褒めて伸ばす」という考え方があると思うんですけど、ここで気をつけたいのが「能力」を褒めないということ。
「絵が上手だね。」
「賢いね。」
「仕事早いね。」
という風に褒めることあると思います。
でも、こういった人より何かが秀でている能力を褒めてしまうと、人はだんだんと挑戦をしようとしなくなってしまう。
なぜかというと能力を褒めてしまうと、褒められた人は「重要なのは能力」と無意識に刷り込まれてしまい、能力がないのはダメなことという思い込みに繋がってしまうからです。
だから、能力のない自分を悟られないように、バレないようにしようとだんだんと行動しなくなってしまう。できないことはやろうとしなくなる。
こんなことが書かれた箇所を読んだとき少しドキッとしました。
この本の内容
「これからも成長していきたい。」
「変わっていきたい。」
そんな思いからこの本を手に取りました。メンタリストDaiGoさんが紹介していたことも読んだ理由です。
マインドセットって最初はどういう意味かわかりませんでしたが、マインドセットとは「心のあり方」とこの本では定義されています。
心のあり方とは、自分に起きる出来事や事象に対してどういう姿勢で望んでいくか、この本では「信念」とも表現されています。
「人は変われる」ということを大きなテーマとして、「硬直マインドセット 」と「しなやかマインドセット 」という2通りの心のあり方に分けて書かれています。
生まれながらにして才能や能力は決まっていると考える「硬直なマインドセット」 でいるのか、それとも謙虚な姿勢で努力によって人は成長していくと考える「しなやかマインドセット」でいるのか。
どちらのマインドセット を選ぶかによって結果が大きく変わるということが、スポーツ、ビジネス、対人関係、教育を事例に書かれています。